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月別アーカイブ: 2025年4月

第4回足場工事雑学講座

皆さんこんにちは!

有限会社八木秀組、更新担当の中西です。

第4回足場工事雑学講座
テーマ:足場の定期点検とメンテナンス方法

前回は足場の組立・解体手順と安全ポイントをご紹介しました。今回は、長期にわたって安全・安定を保つための定期点検メンテナンスの具体的な方法を解説します!


1. 定期点検の重要性

  • 足場は使用中に徐々にゆるみや摩耗が生じるため、定期的な点検で早期発見・対処が不可欠。

  • 法令では、組立後および使用中は少なくとも週1回以上の点検が義務付けられています。


2. 点検項目とチェック方法

◎ 支柱・接合部の緩み・変形

  • ボルト・クランプの緩みがないか、ねじ部にさびや変形がないかを目視・手締めで確認。

  • 緩みがあれば指定トルクで増し締めし、部材に異常があれば速やかに交換。

◎ 足場板のたわみ・腐食

  • 足場板にひび割れやたわみ、腐食がないかをチェック。特に端部の固定状況を入念に確認。

  • 滑り止め面の摩耗が激しい場合は、早めに交換して安全性を維持。

◎ 手すり・中桟の固定状態

  • 手すりパイプや中桟がしっかりはまっているか、ガタつきがないかを点検。

  • 高所での転落防止設備なので、少しのゆるみも見逃さないように。

◎ ベースプレート・足場用ジャッキ

  • 地盤沈下や振動でベースプレートが傾いていないか、ジャッキのねじ山に傷や摩耗がないか確認。

  • 水平器で再度水平を確認し、必要に応じて再調整。


3. メンテナンスのポイント

◎ 定期的な清掃

  • 足場板や踏み面に付着した泥や塗料、ほこりを掃き掃除や水洗いで除去。

  • 滑り止め効果を保つため、汚れはこまめに落としましょう。

◎ 防錆・塗装補修

  • 鋼製部材は塗膜の剥がれやさびの発生を定期的にチェック。

  • 小さなさびはワイヤーブラシで除去し、防錆塗料を塗布して進行を防止。

◎ 部材交換のタイミング

  • 部材の使用年数や摩耗度合いを記録し、耐用年数を超えたものは計画的に交換。

  • クサビやピンなど小さな部品も劣化しやすいので、消耗品として在庫管理を。


4. 点検記録と管理体制

  • 点検結果は点検表に記録し、担当者・日付・異常箇所・対応内容を明確に残す。

  • 定期的な会議で共有し、現場間での情報交換を行うことで、全社的な安全レベルを向上。


まとめ

  1. 週1回以上の定期点検で緩み・摩耗を早期発見

  2. 点検項目(支柱、足場板、手すり、ベースプレート)を漏れなくチェック

  3. 清掃・防錆で部材寿命を延ばし、安全性を維持

  4. 記録管理と情報共有で継続的な品質向上

足場は現場の安全を支える“足元”。定期的な点検と適切なメンテナンスで、いつでも安心して作業できる環境を整えましょう!


次回の第5回は「特殊足場の活用事例と設計上の注意点」をお届けします。どうぞお楽しみに!


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第3回足場工事雑学講座

皆さんこんにちは!

有限会社八木秀組、更新担当の中西です。

第3回足場工事雑学講座
テーマ:足場の組立・解体手順と安全ポイント

前回は足場の種類と特徴をご紹介しました。今回は、実際の組立から解体までの基本手順と、現場で必ず押さえておきたい安全ポイントを解説します!


1. 組立前の準備

◎ 現場確認

  • 設置場所の地盤状態をチェックし、水平・平坦を確認。

  • 地中埋設物や障害物がないかを事前に調査します。

◎ 資材・工具の点検

  • 部材(単管、枠組部材、クサビ、足場板など)の損傷や変形がないか確認。

  • ハンマー、スパナ、レベル(水平器)、安全帯など、必要工具を準備します。


2. 組立手順の流れ

◎ 支柱の立て込み

  1. ベースプレートを水平に設置し、支柱を垂直に立てる。

  2. 水平器で垂直を確認しながら、クランプで固定します。

◎ 水平・筋交いの設置

  1. 横架材を所定の高さに取り付け、水平方向の安定を確保。

  2. 筋交い(斜め材)を設置し、枠全体の剛性を高めます。

◎ 足場板の敷設

  • 足場板は支柱間にしっかりはめ込み、隙間やたわみがないように設置。

  • 滑り止め加工のある板を使用すると、より安全性が向上します。

◎ 手すり・中桟の取り付け

  • 作業床の外周に手すり・中桟を設置し、高所作業時の転落を防止。

  • 手すり高さは床面から約900mm以上を基準とします。


3. 解体手順の流れ

◎ 手すり・足場板の撤去

  1. 手すり・中桟を上から順に取り外す。

  2. 足場板を一枚ずつ慎重に撤去し、作業床を平坦に保ちます。

◎ 横架材・筋交いの撤去

  • 筋交いを外し、横架材を順に取り外していきます。

  • 部材は落下しないよう、手元で確実に保持しながら作業。

◎ 支柱の引き抜き

  • 最後に支柱をベースプレートごと抜き取り、部材を整頓して搬出します。


4. 現場での安全ポイント

  • 足元の確保:組立中は足元に工具や部材を散乱させず、つまずき防止。

  • 高所作業時の安全帯:必ず命綱を取り付け、フルハーネスを着用。

  • 気象状況の確認:強風・雨天時は作業を中断し、部材の飛散や滑落を防止。

  • コミュニケーション:組立・解体はチーム作業。掛け声や合図を統一し、安全確認を徹底。


まとめ

  1. 準備・点検で安全の土台を作る

  2. 組立は支柱→水平材→足場板→手すりの順で確実に

  3. 解体は逆手順で、安全を最優先に

  4. 現場ルールを守り、チームで声を掛け合う

足場は建設現場の「足元」を支える重要な設備です。安全手順を守りながら、効率的に組立・解体を行いましょう!


次回の第4回は「足場の定期点検とメンテナンス方法」をお届けします。ぜひお楽しみに!


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